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やる気が出ない!そんな時はメンタルヘルスのセルフケアをしよう

繰り返されるパンデミックでプライベートと仕事の境界線が曖昧になりました。それに伴い、精神疾患で苦しむ人々が急増しています。メンタルヘルスの不調がもたらす症状は複雑で、突き止めるのが難しいケースが多くあります。「やる気が出ない」「同僚を避ける」「混乱する」「普段しないようなミスをする」といった症状があげられます。

また、中には「燃え尽き症候群」になってしまう方も少なくありません。これは肉体的・精神的疲労が高い状態が続くことで発症し、達成感の低下や個人のアイデンティティの喪失(自分が何者かわからなくなる)を伴うと説明されています。

全世界のオフィスワーカーの3割が過去12ヶ月間に自分のメンタルヘルスが悪化したと回答し、そのうち10人中4人が燃え尽き症候群であると答えています。
確かに、メンタルヘルス悪化への対応を優先事項として扱う企業が増えています。
しかし、多くのワーカーは依然として、メンタルヘルス不調を訴えることで評判の低下を気にしてしまっているのが現状です。

そのため、自分でできるメンタルヘルスケアの重要性が高まっています。
そこで、今回はメンタルヘルスのセルフケア7つのポイントをご紹介していきます。

メンタルヘルスのセルフケア

❶自分を認める(許す)
私たちは長いあいだ自分を追い込みすぎると、パワーを失い、そして感情のコントロールができなくなります。燃え尽き症候群になりやすい人は、自分を責める傾向があります。しかし、前に進み続けるには、自分の過ちを許すことが必要不可欠です。脳科学者は、「自己愛」と「立ち直る力」、そして「成功」の間に直接的な関係があることを発見しています。自分の置かれた状況や立場を理解し、自分を許すことができれば、心の健康状態を保ちやすくなります。

❷仕事に対する見方を変える
燃え尽き症候群への対処法は、ただ仕事を減らすだけではなく、やっていることの意味や意義を知ることも大切です。責任重大で困難な仕事でも、平凡で繰り返し作業が多い仕事でも、自分の仕事に価値を見出すよう心がけましょう。小さな成功一つ一つを喜び、自分のしていることが、どのように他人の役に立っているかに注目するのです。自分の仕事の意味を知ることで、モチベーションを取り戻すことができます。

❸人間関係を優先する
特に仕事に追われている時こそ、友人関係や家族との絆、同僚との人間関係を保つ時間を作りましょう。メンターや信頼できる同僚との小さなグループは、いざという時に助けてくれる大切なライフラインとも言えます。

❹自分の体を大切にする
体に良いことは、心にも良いことです。早朝にジョギング、昼休みに散歩、仕事帰りの運動など自分が楽しめる運動を一日の一部にしましょう。食事は規則正しくとり、水を十分に飲み、食事の時間を確保しましょう。アルコールを飲む場合は、飲み過ぎないように気をつけましょう。

❺しっかり休息をとる
仕事での成功だけを自分の価値観にするのはやめましょう。自分にはどんな能力があるのか、考えてみてください。きっと色々な才能や能力があるはずです。決めた距離を走る、山を登る、セーターを編む、家族においしい食事を作るなど、仕事以外のことを達成することでも自尊心を高めることができます。

❻話す
打ち明けることや相談することは「弱さ」の表れではなく、自分の健康を管理することの一部です。
もし、どうしても相談がしたい、または気持ちを伝えたい、けれど社内や近場に相談できる人がいない場合は厚生労働省の電話相談に連絡してみるのもいい手かもしれません。
厚生労働省電話相談はこちら

❼助けを求める
精神状態が悪くなり仕事に影響を及ぼしていると感じたら、すぐ上司に相談しましょう。自分が思っている以上に上司が部下のメンタルヘルス異常を見抜くのは難しいことを理解してください。オンラインにせよ、直接会うにせよ、相談をする前に、共有したいことを整理しておきます。上司にしてほしいことや職場で改善してほしいことがあれば、まとめておきましょう。
残念ながら、すべての上司が思いやりのある対応をしてくれるとは限りません。その時は、人事部や総務部、または同僚に相談をしてみましょう。
とにかく、1人で考え込むのではなく、誰かに助けを求めることが大切です。

我慢しすぎてメンタルヘルスが崩壊してしまうと、回復には長い時間を必要としてしまいます。日頃から、メンタルヘルスに気を使い、生活しやすい環境づくりを心掛けて暮らしていきたいですね。